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君がいたから-優輝ver.-

第6章 好き?嫌い?

「メガネのお兄さんに会ってたの」
「メガネ・・?」

メガネとか聞くと、あのキラキラメガネ王子、もとい、キンニクノカタマリしか出てこない。

「名前ってわかる?」
「んーとねえ、ダイキって呼んでる。」
「なんでそんな人とあってたのよ・・」
「え?彼氏だよ?」

おっとぉ・・・。
まさかの爆弾発言。

「まって。その人いくつの人よ」
「え?21歳だよ?」
「年上好きなんだねぇ」

あかね、そうじゃないだろう。
21歳の男を彼氏にしてるところがそもそも・・
あれ?でも、ああ、だめだよな。
まだめぐみちゃんは未成年だから犯罪だ。

「あー、めぐみちゃん」
「なぁに?お兄さん」
「その人とその日は何をしたの?」
「ん?ガンゲーしたよ?ダイキは弱すぎて話にならなかった。」
「はあ・・。もう・・めぐ。あんたねぇ・・」
「でも、大丈夫だよ!もう会わないから!」

え?なんでだ?
・・どうして彼氏と会わないんだ・・?
喧嘩別れでもしたか?

「どうしてなのか教えてくれる?」
「それ、私も気になるー!」
「あかねは黙ってろ。」
「えー。」
「んーとねぇ、ガンゲーで叩き潰したら連絡取ってくれなくなってね、それでおかしいと思ったら拒否されててー。逃げられちゃった。」


おおう・・恐ろしあ・・。


「そう・・なんだ・・」
「そ、だからお姉ちゃんが思うこともお兄さんが考えてたこともなかったんだよー」
「気をつけてよね、本当に。あんたは一人しかいないんだから」
「はーいはい」
「まぁ、若いって・・何でもできちゃうからすごいよね・・あはは・・」


申し訳ないが俺の脳みそではこれが限界だ。


「あ、そうだお兄さん!」
「何?」
「お願いがあるの!」
「え?なんの?」
「お願いは二つあるの。一つはね・・?」

めぐみちゃんの瞳がキラリと光った。
いたずらを思いついたような顔、というよりは逃げる獣を追いつめる肉食獣のような・・。
やばい、なにがやばいかわかんないけどなんかやばい。
生きて帰れるの?俺・・。

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