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君がいたから-優輝ver.-

第6章 好き?嫌い?

「優輝君。」

後ろから話しかけてきたのは沙彩ちゃんだった。

「どうしたの?」
「閃光弾っていうの?ぴかっとするの。あれは持っておくべきだと思う・・。」
「お、そっか。ありがとう」

二カッと笑うと沙彩ちゃんは恥ずかしそうに俯いてしまった。
閃光弾と、インフィニティとかいうかっこいい名前の、14発ものをチョイスした。

さぁ、あとは狩るだけだ。

馬から下りてもよかったのだが、馬は個人的に好きなので降りたくない。

「お兄さんどこだよー・・もー・・」
「そう遠くには行ってないよww」
「・・・あ。みっけー」

その声と同じくらいに銃弾が飛んでくる。


「うっわ、まじかよ。どこにいるんだか。」

レーダーを確認すると、どうやら丘の方にいるらしい。
こっちは遠距離より近距離のが都合がいいのでうまいこと近づく。

馬に乗ってると目標がでかくなるので不利なのだが、スピードが速いのでいくら腕のいいスナイパーでも追いつけない・・とさっきあかねに聞いた。

あかねもこのゲームが好きで全国対戦できるゲーセンでやってたりするらしい。
物好きだ・・・。

「ちょ、わわわ!お兄さん真正面から突っ込んでくる!?」
「俺は素直がとりえなんでねー」
「なにそれええ!!」

とかいいつつちゃんと銃弾が飛んでくるので大したものだ。

「さて、お仕事の時間です」
「うわわ、まったストップ!うぎゃあ!まってえ!」
「やーだーよー。待ったら俺が殺されるー。」

やられる前にやれって言うじゃないっすか。
それですよ、それ。

結果的に、閃光弾を投げて、自分には反動は少ししかこないので、その場で打ちまくる。

「うぎゃあ・・」

めぐみちゃんのその声を聞いてからすぐ、画面上には
『YOU WIN!』の文字が出てきていた。

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