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ただいま。

第1章 余命宣告

「でも、藤咲さんはまだ若いですから、若さでなんとかなりますよ!」

看護士が私を元気付けるようにそう言ってくれるが、本当にそうだろうか。
若さでなんとかできるくらいなら、殆どの病気が若い人なら見込みがあると踏まれてるはずだ。


「わかりました・・。どうもありがとうございました・・」


一礼して、診察室を出る。
後方から「お大事に」と言われたが、どうにもおかしな話だ。

もうあと死ぬだけの人間にそんなことを言うなんて。

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