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夕雲の中学生恋愛日記

第8章 変化

朝起きると、眩しい日差しが射していた。準備を済ませ、玄関を出る。今までは祥亘と一緒に学校に行ってたけど、きっと祥亘はいない。祐希ちゃんと仲良く登校するはず。

「夕雲、おはよ。」

「智也くん!?おはよ。」

「祥亘ならまだ出てきてないよ。一緒に行こう?」

「うん。」

そう、私と智也くんは付き合いだしたんだ。朝一緒に行くのだって普通の話。祥亘だってそうなんだから。智也くんは私の手を握りながら歩いた。その手はあったかくて大きかった。身長もだけど、147cmの私に比べて、180cmの智也くんは大きい。首が痛くなりそう。

「今日委員会は?」

「夏休みまでなくて…智也くんは?」

「俺は委員会はないけど部活。終わるまで待っててくれる?」

「うん!」

教室に入ると、みんなは注目してた。私はさっさと席につく。晶登が驚きながら聞いた。

「夕雲って智也くんと付き合ってるの?」

「まぁね。」

「祥亘知ってた?」

「それ、俺も知らない。いつから?」

「…昨日から。」

昨日という単語を出すと、祥亘は途端にハッとした。

「でも昨日から付き合ってるのは祥亘も一緒でしょ?」

「うん、まぁ。」

「何々?喧嘩でもした?」

「なんでもないよ。」

祥亘は少しだけ赤くなった。私は昨日ので祥亘の熱は冷めた気がする。昨日のショックはそれほどだったから。

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