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夕雲の中学生恋愛日記

第8章 変化

今までも狂うほど好きって訳でもなかったし、普通の事なのに明らかに態度が冷たい。自分でも思う。祥亘もそう思ったのか提案をした。

「今日の放課後話あるから。待ってて。」

「…わかった。」

何を話すんだろう。話すことなんてないのに。話が気になっているまま授業が過ぎた。今は昼休み。特に何もすることはない。そこに智也くんがきた。

「昼休み中暇?ちょっと来て。」

「えっ、うん。」

慌てて廊下に出ると、そのまま手を引かれた。

「どこに行くの?」

「中央階段の人通りが少ないとこ。」

…智也くんってこんなに積極的な人だったんだ。はじめて知った。今まで人の好きな人とか気にしてなかったけど、気にした方がいいのかな。

「なんでそこに行くの?」

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