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夕雲の中学生恋愛日記

第17章 2つの影

私が祥亘と声を出すと諒は一気に離れた。そして祥亘が準備室のドアノブに手をかけ、開けた。

「あれ、諒もいたの?なんかあった?」

「なんでもない、帰ろう!ほら、諒も出て!鍵閉めないと帰れないから。」

「あ…うん」



職員室に鍵を返して、祥亘と帰る。


「本当は何があったの?」

「え?」

「諒といるなんて珍しいじゃん?」

「本当になんでもないから!」


祥亘には心配をかけたくなかった。ただでさえ祥亘は最近なんか違う。なのに、心配されたら、きっと私は祥亘とけんかしてしまうかもしれない。今は祥亘に勝てる気がしない。

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