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夕雲の中学生恋愛日記

第2章 相談

「夕雲、どうかした?」

「ううん、なんでもない。帰ろっ!」

なんでもなくない。もう訳がわからない。これ以上祥亘のこと考えたくない。いつしか私は泣いていた。とめどなく溢れてくる涙。智也くんも祥亘も戸惑っていた。

「夕雲、本当に大丈夫?」

「大丈夫だよ?ただ辛いだけだから。」

「なんでも相談して?俺でいいなら、話くらいいくらでも聞くから。昔みたいに智也くんだけじゃなくて、俺も頼って。」

「…ありがとう、でも本当に大丈夫。」

祥亘の気持ちは嬉しかったけど、その分、辛くなった。私は所詮、幼馴染み。恋愛対象として見られてない。そのあとの帰り道は私は一言も喋らなかった。

好きなのに伝えられない。幼馴染みという立ち位置が心地よくて今の関係を壊したくないから。いつでも頼ってもらえる、話しかけてもらえる。その関係を…。

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