無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

カラオケに着くと、ちずと昌は早速曲を入れ始めた。

L字になった椅子にちず、昌、戒、拓真、私の順で座った。

私は壁にかかっていたメニューをとり、拓真に

「何か頼む？」

と声をかけた。

すると、それを聞いた昌が

「じゃあ、俺コーラで！」

と言ってきた。

別に昌に言ったわけじゃないのに…

それに乗っかってきて、ちずも

「私は…んー？オレンジジュースにする！」

と頼んできた。

もう！なんなのよ！

せっかく拓真に会えたのに…

これじゃ昌とちずの召し使いじゃん！

でも、このついでだから戒にも聞いた。

「戒、何か飲む？」

「…俺もコーラ」

「わかった。」

戒と会話すると、どうも続かない。

戒は面倒なものは嫌いそうだ。

だから、きっと今日も2人がくるからだろう。

もちろん、拓真にも聞いた。

「拓真は何がいい？」

「アリスと同じの」

あ…私と同じのね。

「じゃあ…私は…メロンソーダにしよっと」

受話器をとり

「メロンソーダ２つとコーラ２つ、オレンジジュース1つお願いします。」

注文した。

そのころ、ちずと昌はちょうど一曲目を歌い始めた。

戒はピコピコとDSしてた。

おいっ！小学生かよ！

そして、拓真は…

「なんで今日呼び出したんだよ？」

と言ってきた。

「なんで…って、昼にも言ったじゃん。ちずが拓真に会いたいっていうから…」