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檻の中の女

第6章 信頼





「そんな…」


詩織の話の、
あまりの壮絶さに私は何も言えなかった。





「お父さん、病気の素振り全然見せなくてね、
本当に急だったの…。


私、あの時のこと、

あんまり覚えてないの……。


どうしてかな、

すっごく悲しかったことしか、

覚えてないの…。」





「じゃあ、そのあとはおばあさんと…?」







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