檻の中の女
第7章 学校生活
「すごい人気だね…。あの2人は双子?」
「そうだよ。右がお兄ちゃんの理央君で、左が弟の那智君。」
「ほんと、芸能人みたいだね。でも、スゴくかっこいい男の子でしかも双子ってなったら、確かにこれくらい騒がれるのも当然かもね。」
水無月兄弟の人気ぶりにびっくりしたように詩織は目をぱちぱちさせる。
「んー、でも詩織もきっと負けてないと思うよ!さっきから男の子たち、詩織に話しかけたくてうずうずしてる感じだもん。」
ニヤニヤ笑いながら詩織をつつくと、
「えー、話しかけられたって何にも話せないよ!何話せばいいか分かんないし!」
と、困ったように慌てる詩織。
「詩織くらい可愛いのに、今まで付き合ったことなかったり、男の子ともまともに話したことないなんてほんとに不思議~。男の子嫌いなの?」
「嫌いとかじゃないけど……でも私、付き合うならお父さんみたいな人がいいなぁ。お父さんみたいな素敵な人と初めて付き合って、そのまま結婚したい。」
……なるほど。
話を聞く限り詩織のお父さんと張り合えるくらいの人ってこの世界に何人いるんだろ?
クラスの男子たちに同情してしまう。
「そうだよ。右がお兄ちゃんの理央君で、左が弟の那智君。」
「ほんと、芸能人みたいだね。でも、スゴくかっこいい男の子でしかも双子ってなったら、確かにこれくらい騒がれるのも当然かもね。」
水無月兄弟の人気ぶりにびっくりしたように詩織は目をぱちぱちさせる。
「んー、でも詩織もきっと負けてないと思うよ!さっきから男の子たち、詩織に話しかけたくてうずうずしてる感じだもん。」
ニヤニヤ笑いながら詩織をつつくと、
「えー、話しかけられたって何にも話せないよ!何話せばいいか分かんないし!」
と、困ったように慌てる詩織。
「詩織くらい可愛いのに、今まで付き合ったことなかったり、男の子ともまともに話したことないなんてほんとに不思議~。男の子嫌いなの?」
「嫌いとかじゃないけど……でも私、付き合うならお父さんみたいな人がいいなぁ。お父さんみたいな素敵な人と初めて付き合って、そのまま結婚したい。」
……なるほど。
話を聞く限り詩織のお父さんと張り合えるくらいの人ってこの世界に何人いるんだろ?
クラスの男子たちに同情してしまう。