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檻の中の女

第5章 友情




私はブースが近いので、
見るともなく彼女の様子は把握していた。


いつも自分のブースで
ぼんやりと物思いにふけっている彼女は、


見れば見るほど美しい少女であった。




ここの施設にいる女はみんな
美しい者ばかりだが、
それでもずば抜けて美しい。






私は彼女が日に日に
病んでいくのがわかってはいたが、
それをただ見ているしかしなかった。





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