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檻の中の女

第5章 友情





その言葉で、涙で、
彼女がどれほどここでの生活に
追い詰められているか、改めて実感した。








……いや、



(そうよ…あたりまえじゃない…。

こんなところに急に放り込まれて…

普通でいられるわけ…ないじゃない…。



私、分かっていたはずなのに…何も
していなかった…。 )








彼女がどういう風に日中過ごしていたか私はいつも見ていたのに…。

誰とも馴れ合わないなんて、
意固地に変なプライドにしがみついて、

私は何をしていたんだろう…。






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