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ワールドアパート

第4章 天才に挨拶


アパートだった

「てっきり…研究所か何かにいるのかと思ってた…」

アパートに住んでるなんて
普通の子じゃないか

そして先生の言葉を思い出す
「ついたら管理人室に行って見てね。部屋への入り方を教えてくれるから」


「管理人室って…アパートの管理人かよ…」


アパートは一応オートロックだった
鍵はもらったから入り口を開けて建物の中に入った

アパートの101号室には【管理人】という表札がかかっていた


ピンポーーーン


『はーいちょっとお待ち下さ〜い』
なんとなく懐かしい感じの声の女性だ…
雰囲気が誰かに似ている

そう考えているとドアが開いた
ガチャ…キィー

優しそうな優雅な雰囲気の女性だ
多分50代くらい、若い時は相当な美人だった気がする
今でもきれいな印象の女性だった

その女性は僕を見るとふふっと笑った

「そんなに観察しなくても大丈夫よ
私は坂口の妻の坂口華無子です」


坂口先生の奥様!!

いや奥様がいたのは知ってたけど
夫婦ぐるみで監視してるのかよ!!




「お話は坂口から聞きましたよ
説明は中でしましょう。どうぞお入りになって長話はしないわよ」



「あ、はい。お邪魔します」

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