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目前にしても
とても美しい少女だった

髪の色は黒いけれど
元々色素が薄いのか真っ黒ではなく
少し焦げ茶色がかっていて
腰まであるのではないかという長さだった

肌は白いけれど青白いわけではない

二重で大きな目
長いまつげ

鼻も口も小さい
顔自体が小さいんだ

素朴な格好をしているが
それがまた彼女の華やかさを引き立てる


絵から出て来たような子だった


まじまじと見るのは失礼だ
仕事ということを忘れるな!!




僕は僕に任された仕事をする



「僕は渋沢愁介(しぶさわしゅうすけ)
大学院生だ
期限は分からないけれど…これから君の話し相手になったんだよ」

できる限り当たり障りのない自己紹介をした

少女は真顔のまま
「渋沢愁介とは良い名前だけど…噛みそうな名前ですね…」

あんまり変なことを聞く物だから僕は笑ってしまった
「あははっ確かに
僕のことは好きに呼んでくれて構わないよ。
君が噛まないよう呼びやすいように

僕は君をなんと呼んだら良い？」

そういえば名前を聞いていないと思った

先生は少女と呼び
奥様はあの子と呼んでいた…