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フーセンガム

第20章 行動

(二宮side)

すごい目覚めが良かった。

隣を見ると、すやすや寝てる翔がいた。

「……。」

『翔』って呼ぶようになるまでずいぶん時間がかかった。

「…はぁ」

翔の寝顔を眺める。
ただ、そばにいるだけでよかったのに最近は触れられないと不安になってしまう。

「怖いな…」

離れたくないな…。
ずっとこうしてそばにいたいな。
触れてたいな。

櫻「なにが怖いの?」

ばふっとベットに押し倒される。

「べ、別に…」
櫻「言わないと、しちゃうよ?」
「えっ」
櫻「明るいから、丸見えだよ♪」

いつになく、上機嫌な翔。

「い、言うからっ」
櫻「うん。じゃ、ここ座って?」

翔が、ベットに座り直して隣をポンポン叩いた。

「あのね…」

さっき思ってたことを伝える。

櫻「ずっといるよ、俺の隣は和也だけしかいちゃいけないんだからね」

肩を抱かれる。

「翔。」
櫻「なに?」
「海、行かない?」
櫻「え?」
「一回、海デートしたかっ…」

ガチャ!

大「ごはん、食べよ!」

タイミング悪っ。

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