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フーセンガム

第21章 海

(二宮side)

絵に描いたように安心する翔。

葵「まぁ、たまには実家に顔出しなさいよ。仕送りもらってるんだから」
「わかったよ」
葵「じゃ、和也のことお願いします」

姉ちゃんが、翔に頭を下げる。

櫻「はい、今後ともよろしくお願いします」
葵「ふふ、愛されてるねぇ」

冷やかす姉ちゃんを見送る。

「はぁ…」
櫻「和也にお姉さんなんていたんだね」
「うん。もう結婚してるけどね」
櫻「え?何歳?」
「今年で…23歳だったかな?」

しばらく、翔と姉ちゃんの話をした。

櫻「へ~、そうなんだ」

ちょっとムッとしてきた。
さっきからずっと姉ちゃんのこと聞かれて…。

櫻「どうした?」
「……別に」
櫻「なんか、怒ってる?」
「怒ってないよ。海入ってくる。」

子供みたいに拗ねて、海に入る。

櫻「和也、待って」

手首を捕まれる。

櫻「ごめん、好きだよ。」
「な、なに?急に…」
櫻「お姉さんに嫉妬したんでしょ?」

なんでわかるんだよ。

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