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フーセンガム

第22章 留守

(大野side)

『愛してる』
なんて言われたら涙が止まんなくなる。

「僕もっ、僕も~」
相「うん。ありがとう」

最近、よく感じる。
ずっと雅紀に甘えてばっかりだなって。

「あっ、買い物の途中だった…」

ふと我に返る。
周りの視線が気になった、
ってのは嘘でみんなに見せつけてる感があってちょっと優越感。

相「智、お菓子買う?」
「買う!」

自分でも、よくわかる。
僕ってすごい気分屋。

「これ、僕の一番好きなお菓子♪」
相「そうなんだ、俺はこれ♪」

僕は、グミ。
雅紀は、ポテチだった。

「ポテチかぁ~、僕も好き」
相「ちなみに、にのはこれだよ」

雅紀は、ガムをとった。

「えぇー!」

運命的な偶然についつい声を荒げてしまう。

相「な、なに?」
「翔ちゃんも、ガムが一番だよ!」
相「えぇー!?すごっ!」

なぜか、二人でテンションが上がっていた。

きっとそれは、僕たちが翔ちゃんと和也くんが大好きだからだと思う。

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