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フーセンガム

第27章 文化祭

(相葉side)

実は、女装を提案したのは俺。

絶対に可愛いと思うし、なにより櫻井先輩が喜ぶと思う。

ニ「あっ、雅紀」
「櫻井先輩に言った?」
ニ「うん。大丈夫って言ってたんだけど…」

にのが、うつむく。

ニ「翔に、一番に見せたい」
「うんっ、全然いいよ」
ニ「ほんと?」

ぱぁっと、顔が明るくなる。

「うん。だけどね、衣装がまだ決まってないんだよね」
ニ「そうなの?際どいのはやめてよ。エロいのとか、駄目だよ」
「わかってるよ。制服とか、フリフリのワンピースとかにするつもり…」
ニ「雅紀が提案したの?」

な、なんで!?

ニ「提案したんだ。」
「なんで、わかったの?」
ニ「するつもりって言う人は大体提案者なんだよ」
「へ~」

にの凄いな。
よくわかったな~。

ニ「はぁ…なんで?」
「え?櫻井先輩、喜ぶかなって」
ニ「…そう。」

にのは、少し険しそうな顔をして教室を出ていった。

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