フーセンガム
第28章 勘違い
(二宮side)
楽しそうに笑ってる翔。
満面の笑みを、雅紀に向けていた。
櫻「和也…」
わかってるよ。
翔は、俺以外とは付き合わないって。
でもね、俺に秘密で雅紀と会ってることが嫌なんだ。
なんも、やましいことがないなら俺に言えばいいのに。
言わないってことは…ってなっちゃうよ。
嫌でも悲しくなるよ。
「…そっか」
翔と雅紀に聞こえるか聞こえないかの声で呟く。
櫻「和也、違うよ?ただ…」
「…もう、いいよ」
言い訳なんて聞きたくない。
櫻「…。」
「…じゃあ」
相「待って、にの!」
雅紀に、手首を捕まれる。
「触るな!」
体が、心が、雅紀を拒んでいた。
相「え?」
「…。」
無言で立ち去る。
二人は、追いかけてくることはなかった。
『櫻井先輩が、喜ぶかなって』
『櫻井先輩』
嫌なんだよ。
雅紀が、翔のことを考えてるのが。
翔のことを考えるのは俺だけで十分だし。
「俺が…一番好きなのに…」
悔しくて、悲しくて、涙がでた。
楽しそうに笑ってる翔。
満面の笑みを、雅紀に向けていた。
櫻「和也…」
わかってるよ。
翔は、俺以外とは付き合わないって。
でもね、俺に秘密で雅紀と会ってることが嫌なんだ。
なんも、やましいことがないなら俺に言えばいいのに。
言わないってことは…ってなっちゃうよ。
嫌でも悲しくなるよ。
「…そっか」
翔と雅紀に聞こえるか聞こえないかの声で呟く。
櫻「和也、違うよ?ただ…」
「…もう、いいよ」
言い訳なんて聞きたくない。
櫻「…。」
「…じゃあ」
相「待って、にの!」
雅紀に、手首を捕まれる。
「触るな!」
体が、心が、雅紀を拒んでいた。
相「え?」
「…。」
無言で立ち去る。
二人は、追いかけてくることはなかった。
『櫻井先輩が、喜ぶかなって』
『櫻井先輩』
嫌なんだよ。
雅紀が、翔のことを考えてるのが。
翔のことを考えるのは俺だけで十分だし。
「俺が…一番好きなのに…」
悔しくて、悲しくて、涙がでた。