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フーセンガム

第35章 輝き

(櫻井side)

家に戻ると、和也の姿がなかった。

「どこ行ったんだろ…」

部屋中を探しまわる。

ニ「翔っ!おかえり♪」

キッチンで、料理をしてる和也がいた。

仕「料理は、我々が…」
「いい。やらせてあげて」
仕「怪我でもしたら大変です。翔様のお嫁さんになられるかたが…」
ニ「しっ!言っちゃだめだよ。」
「お嫁さん?」
ニ「もう…翔あっち行ってて!」

和也に、背中を押されてキッチンを追い出される。

「え?嫁?」
仕「…翔様でも、申し上げられません」
「え~、教えてよ~」
勤「翔、お前は子供か!」

杖をついた父さんがいた。

「父さん、大丈夫なの?」
勤「大丈夫だ。そこまでおいぶれてないわ」

胸を叩かれる。

「イタッ…」
勤「二宮くんと…幸せになれよ」
「え?」

小さく呟いた。

勤「さぁ、飯だ。二宮くんの飯だぞ」

久々に、家族で食べるご飯に内心ワクワクしていた。

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