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フーセンガム

第40章 会社

(二宮side)

「翔、恥ずかしいって…」

何回言っても下ろしてくれない。

「せめて、走ってよ!」
櫻「俺が恥ずかしいもん」
「なにそれ!俺は、いま恥ずかしいんですけど!」
櫻「でも、嬉しいだろ?」

にやっと笑みを浮かべた。

「それは…その…まぁ、うん…」
櫻「ふふ。あ、会議もう少しで始まるから会社回ってていいよ。長岡に言っといたからみんな和也のこと知ってるよ」
「え?」

翔が俺を下ろす。

櫻「じゃ、3、4時間後。」
「うん。頑張ってね」
櫻「はいよー」

翔の背中を見送る。

「さて…どうしようかな…」
長岡「二宮さん。」
「あ、長岡…さん?」
長岡「はい。実は、二宮さんに来てほしい場所があるんです」

俺は、脳内にハテナマークを浮かべながら長岡さんについていった。

長岡「ここです。」

ガチャ…。

「え?…ここって…」

目の前には、数人の女性が立っていた。
女性のうしろには、白い景色が広がっていた。

長岡「何歳でいらっしゃいますか?」
「18歳です…」
長岡「高校生ですか。じゃあ、まだ早いかもですね。」
水澤「あれ?二宮くん」
「え?水澤先輩…」

どうして、翔の会社に水澤先輩が?

水澤「今日は、母親の代理。」
長岡「お知り合いでしたか。じゃあ、話は早いですね」
水澤「1名様、ご案内でーす」

水澤先輩と、数人の女性につれられ別室に入った。

「え?えっ、ちょ…ちょっと!」

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