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フーセンガム

第42章 行く末

(松本side)

久々に和から、連絡があった。

聞いてみると、またあのゲーセンにいると言う。

俺は、暇潰し相手か。

なんて思いながらゲーセンに向かった。

和の目は、また腫れていた。

ニ「潤くん…」

あまりに辛そうな顔をした。

「ん?なに?」
ニ「助けて。」

腫れていた目に、涙がたまっていく。

「どうすればいい?」

助けたいと、思った。

ニ「家…泊めて」
「うん。わかった。」

そんなことで、助けられるならいくらでも泊める。

ニ「じゃ、対戦といきますか」

笑顔をみせる和。

すぐわかった。
作り笑顔だって。

「和、無理しなくていいからね」
ニ「無理はしないよ」

そう言う和と、ゲーセンに入っていく。

ニ「前に来たときと全然変わんないね」
「まぁ、そうだな」
ニ「何から、する?」
「まず、引き分けだったやつやる?」
ニ「覚えてたの?」
「相当、悔しかったんで」

嫌みくさく言うと、和はクスクス笑っていた。

ニ「潤くん、弱いからね」
「うるせーよ」
ニ「ふふっ」

このときは、和と翔の間になにがあったのか知るよしもなかった。

けど、薄々気づいてた。

だから…和を…








抱いたんだ。







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