フーセンガム
第44章 言葉
(二宮side)
「あの……翔?」
櫻「なんでしょう…」
俺に背を向けて、聞いてくる。
「なんで、そっち向いてるの?」
櫻「…。」
「言ってくれないと、わかんないよ?」
翔は、クルリと回り俺と目を合わせる。
櫻「怖いから…かな…」
泣きそうな顔をして笑う。
「そっか…俺も話すの怖いよ」
櫻「和也も?」
「うん」
櫻「じゃあ、聞かな…」
「駄目。聞いて」
櫻「…………………わかった」
拗ねるように、返事をした。
「あのね…潤くんとして、翔のことを忘れようと思ったんだ」
櫻「それは…俺が嫌いだから?」
「違うよ。苦しかったから」
櫻「ケンカしたから?」
「うん…それもあるけど…」
チラッと翔を見て言った。
「翔と、いれない時間が苦しかったからだよ」
櫻「じゃあ帰ってくればよかったのに!」
泣きながら言う翔。
愛されてるんだ、って実感した。
「無理だよ。ケンカしてたし、どんな顔していいかわかんなくて…」
櫻「どんな顔でもいいんだよ!和也なら、どんな顔でもいいんだよ!」
泣きわめく翔。
「うん……ありがと」
櫻「和也~」
泣きながら、俺を抱き締める。
「潤くんに、キスされたの」
櫻「えっ!」
「だから…」
言葉を発する前に、口を塞がれる。
「んっ…ふぅ…んん…」
櫻「上書きだよ♪」
「もう…」
恥ずかしかったけど、嬉しかった。
櫻「大好きだよ。和也」
「“大好き”じゃないでしょ。」
櫻「あ、そっか。」
笑ったあと、目が合った。
櫻「言うよ?」
「はい♪」
櫻「結婚しようか♪」
……………。
え?今、なんて?
「あの……翔?」
櫻「なんでしょう…」
俺に背を向けて、聞いてくる。
「なんで、そっち向いてるの?」
櫻「…。」
「言ってくれないと、わかんないよ?」
翔は、クルリと回り俺と目を合わせる。
櫻「怖いから…かな…」
泣きそうな顔をして笑う。
「そっか…俺も話すの怖いよ」
櫻「和也も?」
「うん」
櫻「じゃあ、聞かな…」
「駄目。聞いて」
櫻「…………………わかった」
拗ねるように、返事をした。
「あのね…潤くんとして、翔のことを忘れようと思ったんだ」
櫻「それは…俺が嫌いだから?」
「違うよ。苦しかったから」
櫻「ケンカしたから?」
「うん…それもあるけど…」
チラッと翔を見て言った。
「翔と、いれない時間が苦しかったからだよ」
櫻「じゃあ帰ってくればよかったのに!」
泣きながら言う翔。
愛されてるんだ、って実感した。
「無理だよ。ケンカしてたし、どんな顔していいかわかんなくて…」
櫻「どんな顔でもいいんだよ!和也なら、どんな顔でもいいんだよ!」
泣きわめく翔。
「うん……ありがと」
櫻「和也~」
泣きながら、俺を抱き締める。
「潤くんに、キスされたの」
櫻「えっ!」
「だから…」
言葉を発する前に、口を塞がれる。
「んっ…ふぅ…んん…」
櫻「上書きだよ♪」
「もう…」
恥ずかしかったけど、嬉しかった。
櫻「大好きだよ。和也」
「“大好き”じゃないでしょ。」
櫻「あ、そっか。」
笑ったあと、目が合った。
櫻「言うよ?」
「はい♪」
櫻「結婚しようか♪」
……………。
え?今、なんて?