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フーセンガム

第48章 恋の足跡

(二宮side)

イベントが終わる。

櫻「疲れた…」

翔が、椅子に腰をかける。

「お疲れさま」

購買で買ったジュースを渡す。

櫻「ありがと」

イベントは予想以上に盛り上がった。

翔と抱き合ったり、
投げキスしたり、
あとサインもした。

俺的には、凄い楽しかった。

櫻「楽しかった?」
「うん♪」
櫻「そっか、なら良かった」

翔は微笑む。

制服を着ているせいで、本当に昔に戻ったみたいでなんか感動する。

「翔」
櫻「ん?」
「校内、回んない?」
櫻「いいよ」

翔との想い出を巡りたかった。

二人で、手を繋いで体育館のど真ん中に立つ。

「終業式んときは、俺が泣いちゃったんだよね」
櫻「そうそう。保健室でさ」
「保健室行こうか」
櫻「うん」

保健室に向かう。

ガララ…。

「ちょうどこの辺りで」
櫻「ね。和也が可愛かったの覚えてる」
「えー?」
櫻「可愛かったといえば購買」
「出逢いの場所か」
櫻「行こう」

二人で、手を繋ぐ。

「うん」

俺達は出逢いの場所の購買へと急いだ。

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