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フーセンガム

第51章 コテージ

(櫻井side)

コテージに来るのは、久々。
4人で集まるのも、久々。

久々だらけで嬉しい。

ニ「わぁ~、涼しい」
「プールあるよ」
相「えぇ!?」
「入ってくれば?」
大「プールあるのか!入る!」

即答する智。

「智しか食いつかないし」

笑いながら言う。

ニ「俺は、翔を見てたい♪」
「ふへへ~」

顔が緩む。

大「まーくん、行こうよ」
相「えー」
大「まーくん♪大好き♪」
相「行こうか♪」

いつから『まーくん』?

ニ「あれ?行っちゃった♪」

嬉しそうに俺の背後に回って言った。

「行かせたんでしょ」
ニ「あれ?バレた?」
「バレてます。」
ニ「翔、大好き♪」

背中から抱きつかれる。

ニ「ねぇ…翔」

少し、声のトーンが下がった。

「なに?」
ニ「毎日、仕事お疲れさま」
「あっ、うん」
ニ「だからね、夏休みは名一杯、羽目外していいんだよ」
「うん、そうする」
ニ「えへへ」

返事をすると、和也は離れた。

和也が、にこにこしながら俺の鞄に入っていた黄色のテディベアを出す。

ニ「翔、はい」

赤のテディベアを渡される。

ニ「同じ行動してね?」
「うん」

和也が、黄色テディベアの可愛い口元にキスをする。

ニ「はい♪」

俺も、赤のテディベアにキスをする。

ニ「ちゅー♪」

テディベア同士のキスをさせる。

なんか恥ずかしくなる。

ニ「翔」
「ん?」
ニ「テディベア達がキスしてるから…」

上目遣いで俺を見つめる。

和也の頬に手を添えて、顔を近づける。

大「タオル忘れたー」

去年といい、今日といい…

毎回タイミング悪いな!

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