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フーセンガム

第51章 コテージ

(二宮side)

翔が智くんを見て不機嫌そうな顔をする。

もぅ、そんなに俺とキスしたいの?

なんて、喜んでみた。

大「あっ、小一時間遊んでくる!」
「いってらっしゃい」
櫻「…いってらっしゃい」

智くんが、プールに向かう背中を見つめていると右頬からちゅっと音が聞こえる。

「へ?」
櫻「俺にも、して?」

翔が、左頬を指差す。

俺は、返事をして翔の左頬にちゅっとキスをする。

「…しました」
櫻「うーん…足りないなあ」

ニヤニヤしながら俺を見る。
『足りない』のは俺も同じだよ。

「だ、駄目だよ。二人がいるんだから」
櫻「プールで遊んでんじゃん。俺達はベッドの上であそ…」
「駄目っ!」

翔は驚いていた。

「あっ…ごめん…」

自分もびっくりしていた。

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