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フーセンガム

第53章 鮮麗な模様

(二宮side)

櫻「和也」
「なに?」

二人で天井を見つめる。

櫻「愛してるよ」
「知ってるよ」

何回も聞いた『愛してる』。

櫻「そうだよね」

ふふって笑う翔。

「ねぇ、翔」
櫻「なに?」
「愛してるよ」
櫻「さっき俺言ったけど」
「知ってるよ♪」
櫻「コラッ」
「キャー♪」

翔が、俺を跨ぐ。
前を見ると、翔の顔がある。

櫻「こうしてほしかったんでしょ?」
「えへへ、そんなことないよ?」

嬉しくてたまんない。

櫻「顔が笑ってるよ」
「えへへ、笑ってないよ♪」
櫻「嬉しいんだろ?」
「えへへ♪」
櫻「言わないと…」
「「してあげないよ?」」

翔の言葉に被せてみる。

翔は、「わかってんじゃん」と悔しそうに笑う。

「俺がしてあげるよ」
櫻「えっ?」

体を反転させ、俺が翔に跨がる。

「これからなにすると思う?」
櫻「和也が、俺を気持ちよくするんでしょ?」
「違くて、俺が気持ちよくなるの♪」

たまには、積極的になってみようかな。

翔をいつも以上に求めてみようかな。

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