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フーセンガム

第54章 危険な再会

(二宮side)

今日は、早めに目が覚めた。

隣をみると、すやすや寝ている翔。
起こせるに起こせなかった。

「いってきます」

少し、一人になりたかった。

なんか気疲れというか……ねっ。

まだ、智くんも雅紀も寝てた。

陽もまだ昇っていなくて、少し薄暗い。

「ん~」

大きく伸びをして、砂浜に座る。

もう少しで陽が昇る。

「ふはぁ……」

時間がゆっくりと流れる。

こんな時間を過ごすのは、久々。

「あっ、空が真っ赤」

水平線からオレンジ色の太陽が昇る。
周りの青い空、白い雲は全て赤一色に染まっていた。

「綺麗だな……」

そんな景色に見とれてしまう。

自然って凄いな。

陽が昇るのはあっとあう間で、
空はいつもと同じ青い空に戻っていた。

そんなとき、後ろから翔の声が聞こえた気がした。

振り返ると…いなかった。

「気のせいか…」

白い砂浜に寝転がる。
上を見上げると、翔の姿があった。

隣には、女性がいた。

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