フーセンガム
第55章 運命
(櫻井side)
また、硬直してる俺に和也は言った。
ニ「電話…してもいいよ。」
少しうつむいて、少し笑った。
ニ「大切な友達なんでしょ?」
パッと顔をあげて、笑った。
ニ「いいよ。」
俺は、和也の言葉に甘えることにした。
和也も、大人になったと思う。
夏休み前に、華架ちゃんに会っていたら
和也は泣いて『いいよ。』って言ったと思う。
和也は、泣かなくなった。
それだけで、大人になったと思う。
「ありがとう、電話する」
和也の近くに座り直す。
ニ「えっ、ここで?」
「うん」
和也から離れたくなかった。
俺の方が、十分子供なのかもしれない。
ニ「マジか…」
「マジですよー」
携帯に番号を打ち込む。
「かけるね」
ニ「はい、どうぞ」
通話ボタンを押して携帯を耳にあてた。
華『もしもし』
「櫻井です」
華『櫻井くん!こんな早くかけてくれるとは思わなかったよ』
華架ちゃんが嬉しそうに笑う。
「和也からお許しをもらったんで」
和也をみると、
「んふふ」
って笑っていた。
華『二宮くんと付き合ってるの?』
「うん。付き合ってるってのは少し違うけどね」
華『どうゆうこと?』
和也も不思議そうな顔をしている。
「婚約してるから。俺の奥さんになる人だからさ。」
ニ「んふふ、翔ったらぁ」
嬉しそうに俺の肩を叩いた。
華『…そんなの嘘だよ。』
「え?」
華『男と男に愛なんて生まれないよ』
華架ちゃんの声が少し低くなった。
華『櫻井くんは、騙されてる。男を好きになるなんて自分の中の流行みたいなものなんだよ。目を覚まして』
華架ちゃんにそう言われてる間に、
無意識に和也を抱き締めていた。
華『櫻井くん?』
「違う…」
涙と共に、声が漏れた。
また、硬直してる俺に和也は言った。
ニ「電話…してもいいよ。」
少しうつむいて、少し笑った。
ニ「大切な友達なんでしょ?」
パッと顔をあげて、笑った。
ニ「いいよ。」
俺は、和也の言葉に甘えることにした。
和也も、大人になったと思う。
夏休み前に、華架ちゃんに会っていたら
和也は泣いて『いいよ。』って言ったと思う。
和也は、泣かなくなった。
それだけで、大人になったと思う。
「ありがとう、電話する」
和也の近くに座り直す。
ニ「えっ、ここで?」
「うん」
和也から離れたくなかった。
俺の方が、十分子供なのかもしれない。
ニ「マジか…」
「マジですよー」
携帯に番号を打ち込む。
「かけるね」
ニ「はい、どうぞ」
通話ボタンを押して携帯を耳にあてた。
華『もしもし』
「櫻井です」
華『櫻井くん!こんな早くかけてくれるとは思わなかったよ』
華架ちゃんが嬉しそうに笑う。
「和也からお許しをもらったんで」
和也をみると、
「んふふ」
って笑っていた。
華『二宮くんと付き合ってるの?』
「うん。付き合ってるってのは少し違うけどね」
華『どうゆうこと?』
和也も不思議そうな顔をしている。
「婚約してるから。俺の奥さんになる人だからさ。」
ニ「んふふ、翔ったらぁ」
嬉しそうに俺の肩を叩いた。
華『…そんなの嘘だよ。』
「え?」
華『男と男に愛なんて生まれないよ』
華架ちゃんの声が少し低くなった。
華『櫻井くんは、騙されてる。男を好きになるなんて自分の中の流行みたいなものなんだよ。目を覚まして』
華架ちゃんにそう言われてる間に、
無意識に和也を抱き締めていた。
華『櫻井くん?』
「違う…」
涙と共に、声が漏れた。