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フーセンガム

第56章 illumination

(大野side)

翔ちゃんのいう通り、僕は哀川くんに一目惚れをした。

櫻「えっ、マジ?」

僕は、肯定することもなく否定することもなかった。

櫻「じゃあ、友達からだな」

翔ちゃんは、軽蔑しないの?

櫻「まだ、話してないだろ?」
「気持ち悪いとか変って思わないの?」
櫻「思ったら、話してないよ」

ふふって笑う翔ちゃん。
その笑顔に安心する。

哀「シャーペン…お前の?」

突然後ろから話しかけられて、とっさに振り返る。

「あっ、うん。僕の…」
哀「はい。」
「ありがとう…」
哀「どういたしまして。大野」

僕の名札を見て、微笑んだ。
そして、そのまま教室を去っていく。

櫻「よかったじゃん」
「うんっ」

帰りまで、ふわふわしてた。

本当に、男に惚れたんだなって思った。

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