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フーセンガム

第57章 illumination②

(哀川side)

今日は、クリスマス。

もちろん、智と過ごす。

大「ツリー見に行こう!」

恋人達が、溢れかえる道を智が俺の手をひいて進む。

「智、早い」
大「冬斗が遅いんでしょ?」
「テンション高過ぎ」
大「当たり前じゃん…。冬斗と一緒にクリスマス迎えられるなんて…嬉し」

智の言葉が終わる前に胸に抱き留める。

大「冬斗…」
「イルミネーション、見に行こうか」
大「うん」

大きなツリーに、たくさんの綺麗な光が点る。

大「綺麗だね…」
「うん。」

この綺麗なクリスマスツリーが、
俺達を引き裂こうとしているなんて

知るよしも、なかった。

ー8カ月後ー

季節外れのクリスマスツリーが、
俺を見つめている。

大「冬斗?どうしたの?」

季節はあっという間に
『夏』
に、移り変わった。

「ううん。なんでも」

今日は、船上パーティーに招待されていた。
連れもいいということだったので、
智と、翔を連れてきた。

櫻「うっ…船酔い…」

翔を連れてきたのは、
間違いだったな(笑)

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