フーセンガム
第66章 儚い夢
(大野side)
今だけ、今だけ……。
自分に言い聞かせる。
「冬斗っ…」
ごめんね。
僕が、僕が弱いから……。
強くなんてないから。
冬斗の気持ちなんて考えてる余裕なんてないんだ。
「……ごめんっ、無理…だ…」
震える全身のせいで、
しっかりと喋ることができない。
哀「うん……だよな。相葉がいるんだもんな」
冬斗は、にこって笑った。
「ごめん…冬斗…」
うつむきながら言うと、くしゃくしゃって頭を撫でられた。
哀「何回謝んの?」
どうして、ははって笑えるの?
哀「俺をもう智のなかで殺してくれ」
怖いこと言わないでよ。
哀「智、好きだよ」
乾いた恋を火で燃やす。
哀「さようなら」
そんなこと言うなよ。
「冬斗!」
哀「…。」
なんにも言わないで立ち止まるだけ。
冬斗の背中が、大きく見えるよ。
「いつでも…遊びにおいで」
哀「えっ」
冬斗は、驚いて振り返る。
「みんなで、待ってるよ」
ここが、冬斗の居場所なんだよ。
遠いとこなんて行かないで。
「冬斗は、大切な友達だから」
この言葉に、いろんな意味を込めた。
今だけ、今だけ……。
自分に言い聞かせる。
「冬斗っ…」
ごめんね。
僕が、僕が弱いから……。
強くなんてないから。
冬斗の気持ちなんて考えてる余裕なんてないんだ。
「……ごめんっ、無理…だ…」
震える全身のせいで、
しっかりと喋ることができない。
哀「うん……だよな。相葉がいるんだもんな」
冬斗は、にこって笑った。
「ごめん…冬斗…」
うつむきながら言うと、くしゃくしゃって頭を撫でられた。
哀「何回謝んの?」
どうして、ははって笑えるの?
哀「俺をもう智のなかで殺してくれ」
怖いこと言わないでよ。
哀「智、好きだよ」
乾いた恋を火で燃やす。
哀「さようなら」
そんなこと言うなよ。
「冬斗!」
哀「…。」
なんにも言わないで立ち止まるだけ。
冬斗の背中が、大きく見えるよ。
「いつでも…遊びにおいで」
哀「えっ」
冬斗は、驚いて振り返る。
「みんなで、待ってるよ」
ここが、冬斗の居場所なんだよ。
遠いとこなんて行かないで。
「冬斗は、大切な友達だから」
この言葉に、いろんな意味を込めた。