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フーセンガム

第68章 夏の思い出

(二宮side)

「カルビ、3人前!」
櫻「大丈夫?」
「大丈夫だよ!」

やけ食いをしていた。

櫻「ねぇ、和也」
「なに?」
櫻「こないだの旅行でとった写真さ、
現像したんだけど見る?」
「え?写真?見たい!」

今年は、去年以上に写真を撮った。

だから、翔が現像してくれるのを楽しみにしていた。

櫻「えっと…これが…」

翔が、鞄から出していく写真を眺める。

櫻「すごいたくさんあった」

枚数は、50枚ぐらいあった。

「うわぁ、凄いね♪」

一枚一枚、めくっていく。

「あ、翔の寝顔♪」

俺がこっそり撮ったやつだ。

櫻「え?そんなのあったの?」

翔に写真を見せる。

櫻「うわっ、俺だ」

……。

「当たり前でしょ!」
櫻「あははっ、そうだね」

潤くんに負けたことなんて、
楽しさで忘れていった。

「むぅ~、しょおたん」
櫻「なに?」
「ぎゅってして?」

なんか変なスイッチが入った。

櫻「えー?家に帰ったらね」
「やらぁ!じゃあ、俺が抱きつくっ」

とてつもなく、甘えたい。

櫻「もう…」

呆れてる?

櫻「しょうがないな♪」
「んふふ~、しょおたん♪」

ずっと、このまま触れあってたい。

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