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フーセンガム

第81章 Christmas

(櫻井side)

水澤から、メールがあった。

〔制限時間は、1時間。二宮くんを見つけられなかったら、1日、二宮くん借りるからね♪〕

携帯の、電源を落として会場へと向かった。

会場には、すでに社員が集まっていた。

和也…どこだよ。

ぱっと見では、見つかんない。

てか、なに着てるの?

あ、リクエストした黒髪!

俺は、黒髪の女性をチェックしていく。

違う…違う…違う…。

ちーがーうー!

和也がいない!

「ふざけんなよっ…」

頭を抱えた。

ス「社長、お飲みになってください」

シャンパングラスを受けとる。

ス「大丈夫ですか?」
「あぁ」

グラスをスタッフに押し付ける。

ス「ぅわ…」

ビックリした用な声をあげた。

時計をみると、残り10分。

「はぁ…終わりだ…」
ス「え~?セクハラですよ」

後ろから、ふと声がする。

あれ?
聞いたことある声だな…。

ス「え?シャンパン貰ってくれます?ありがとうございまーす。お礼に『あ~ん』ってしてあげますよ♪」

「え?」

時間は、5分を切っていた。

俺は、女社員に『あ~ん』をしている裏方スタッフの手を止めた。

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