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フーセンガム

第81章 Christmas

(二宮side)

「え、あの…」

社員のみなさんに囲まれている。

『社長って、すぐ泣いちゃうの?』

『和也ちゃん、ミニスカワンピ似合ってるね!』

『一緒に飲もうよ!』

一気にいろんなことを言われたし、聞かれた。

俺は、聖徳太子じゃないんだから!

「えっと…」
櫻「和也」
「「あ、社長」」

見事に声が揃ったし見事に道を開けた。

「どうしたの?」
櫻「ん?ちょっと…な…」

ふっと、目線を逸らされる。

そしたら、隣にいた女性社員がクスッと笑った。

「どうかしました?」

「社長、和也ちゃんに会いたくなったんだよ」

「え?俺に?」

「そうだよ♪愛されてるね」

翔に目線を戻すと、恥ずかしいのかシャンパンを一気に飲み干した。

「えへへ」

嬉しくて、笑みが漏れた。

「「和也ちゃん、かわい~」」

どうやら人気が出ちゃったみたいです。

「あ、ありがとうございます…」
「「かわい~♪」」

ヤバイなぁ。
自惚れちゃうよ(笑)

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