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フーセンガム

第82章 媚薬

(二宮side)

ヤバい、この媚薬ヤバい。

なんとか平常心を保とうと必死になっていた。

だって、気を抜いたら自分のソレが勃ってしまいそうで…。
熱い息を吐いてしまいそうで…。

「はぁ…もう知らないっ!」

翔から目を逸らした瞬間に、息を漏らしてしまう。

『バレたか』と思うと、全然大丈夫そうだった。

櫻「和也、ごめんって」
「んにゃ!」

翔が肩に触れただけで、変な声が出てしまった。

ヤベッ、感じてるのバレた?

櫻「あ、着いた」

翔に急かされて、車を降りる。

なんとか、長岡さんにお礼を言う。

櫻「和也」

抱き寄せられる。

「しょ、翔…ここ外…」

翔は、「あ、そっか」と呟いて俺を抱き上げた。

「えっ、ちょ…」
櫻「早く、シたいでしょ?」

翔は、艶やかな笑みを浮かべた。

「んも~」

翔の首に巻き付けた腕に、少し手を込めて翔の顔に俺の顔を近づけた。

「すぅ~き♪」

わざとらしく、チュッと音をたてて翔の頬にキスをした。

櫻「も~!煽るなよ~」

翔は、顔を少し赤くして笑った。

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