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フーセンガム

第82章 媚薬

(二宮side)

翔は、玄関前で俺を下ろした。

「ありがとう」

お礼を言うと、翔はなにも言わずに玄関を開けた。

俺は、当たり前のように家の中に入る。

ここからは、俺らだけの世界。
誰も邪魔できない。

「翔…」

俺は、靴を脱いでまだ靴を履いたままの翔に声をかける。

櫻「ん?」

「媚薬…ヤバい…」

俺のソレは期待をしてもう勃っていた。

櫻「和也」

壁際に追い込まれて、顔の真横にタンッと手をついた。

いわゆる、壁ドンだ。

「翔……」

女子がドキドキする理由がわかる。

櫻「ちゃんと、おねだりして」

翔の目が、ギラギラと輝いていた。

「翔、キスして」

媚薬に、体も頭も犯されている。

櫻「よくできました」

頭を少し撫でられて、キスをした。


チュッと、唇を数回吸われる。
それでも、足りなくて
『舌をいれて』と言わんばかりに口を開けた。

それでも、翔は俺の口内に舌をいれることはなかった。

「んぁっ、しょ…もぅ…ダ、メ…」

翔の両頬を、両手で包み込み自分の舌を翔の口内にねじ込んだ。

「んはぁ、んむぅ…」

いつものキスなのに、媚薬のせいでいつも以上に気持ちよく感じる。

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