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フーセンガム

第82章 媚薬

(二宮side)

翔の舌と、俺の舌が口内を掻き回す。

「んっ、んぁっ…」

翔と、俺の唇の隙間から甘い声が漏れていく。

気持ちよくて、おかしくなる。

櫻「っ、和也…ベッド行こう」

翔が歩いていってしまう。
俺は翔の後ろにくっついて寝室に向かった。

「しょお…抱っこ」

後ろから、翔のシャツをクイッと引っ張る。

櫻「え?」

翔が驚いた声を出して、振り返った。

「ん~、抱っこぉ」

何を言ってるのか全然わからない。
勝手に口から出ていく。

「しょおしゃん、抱っこぉ~」

翔の腕を引っ張る。
そして、左右に振る。

櫻「か、和也?どうしたの?」
「しょおしゃん…僕のこときりゃい?」
櫻「え?『僕』?」
「僕のこと…きりゃいにゃの?」

なんか、ふわふわしてきた。

櫻「嫌いじゃないよ。おいで、抱っこしてあげるから」
「ん~、動けにゃい…」
櫻「はいはい、おいで」

翔に抱き上げられる。

「ふにゃ~、しょおしゃん♪」

翔にとてつもなく甘えたい。

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