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詩集

第12章 Balloon


君に愛する人が居るのも 僕を友達以上に見れない事も 全部知ってる
知っているのに 僕のこの気持ちは風船の様に 浮いて行って止まらないんだ


いつも笑顔の君 話を聞いてもあいつの事ばかり
「君が幸せならそれで良い」 そう心に言い聞かせて
いつからだろう 君が笑顔で話す人が僕になれば良いのに そう思い始めたのは

時々見せる涙でさえ あいつへの愛情(ラブ)のサイン
僕だったらきっと 君に涙を流す暇さえ与えないのに

君が好きで 大好きで仕方が無くて
でも 君には愛する人が居るから
君にこの気持ちを伝えたら きっと困らせる事分かってるのに
この気持ちは風船の様に 膨らんでいくばかりなんだ


君から貰ったキーホルダー 可愛らしくて嬉しかった
「柄じゃない」なんて言われたけれど これだけはずっと手放せないんだ

僕にも優しかったり たまにプレゼントをしてくれたり
そんな事されるとさ 単純だから 勘違いするよ?

君が好きで 大好きで仕方が無くて
でも君にとって 友達以上にはなれない存在だから
それを理解しようとする度 想いが溢れそうで
空気が入り過ぎた風船みたいに 破裂しそうなんだ


「あいつじゃなくて僕にしなよ」
そんな事言える勇気なんてどこにも無い
だから君と居られるこの時間だけ 君を独占させてね?

君が好きで 大好きで仕方が無いんだ
本当は僕だけを見て欲しい 本当は今
すぐに君の事を奪い去ってしまいたい
でもそんな事 出来る勇気も無いから
風船が飛んで行って 見つめる事しか出来ない様に 僕も君を見守る事しか出来ないんだ
いつの日にか この膨らむ想いを伝えられたら良いな…

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