年上のカノジョ
第1章 家庭教師が来た!
こうして、俺は遥に数学を教えてもらった。
遥の教え方がいいのか、今まで何のことだかさっぱりわからなかった問題を解くことができた。
難問が解けた喜びは、俺をやる気にさせてくれた。
おかげで、俺は今日の2時間が本当にあっという間に過ぎたように感じた。
「ちょっとコツがわかればできるでしょ?」
「そうだな…なんか、こんな簡単だったのか、って思うよ」
「そうそう、その調子。でも、繰り返しやってないとやり方忘れちゃうから、明日もやるんだよ?」
「ああ」
面倒な宿題を明日もやれ、と言われたけど、不思議と嫌な感じはしなかった。自分もやればできる、とわかったおかげだろうか。
そこへ飲み物を持った母さんが入ってきた。
「遥ちゃん、どう?祐樹は何とかなりそう?」
「今日やった感じだと、コツがわかればすぐできるようになりそうですよ」
「本当!ありがたいわ〜。遥ちゃんの教え方がいいからね」
俺は母さんから受け取った麦茶をぐいっと一口飲んでから言った。
「まあこれが俺の実力かな。やればできるんだよ」
「今までやりもしなかったのに偉そうなこと言うんじゃないの!これから『やればできる』ところを見せてもらいますからね!」
「うげっ!」
遥はそんな俺と母さんのやり取りをくすくす笑いながら眺めていた。
遥の教え方がいいのか、今まで何のことだかさっぱりわからなかった問題を解くことができた。
難問が解けた喜びは、俺をやる気にさせてくれた。
おかげで、俺は今日の2時間が本当にあっという間に過ぎたように感じた。
「ちょっとコツがわかればできるでしょ?」
「そうだな…なんか、こんな簡単だったのか、って思うよ」
「そうそう、その調子。でも、繰り返しやってないとやり方忘れちゃうから、明日もやるんだよ?」
「ああ」
面倒な宿題を明日もやれ、と言われたけど、不思議と嫌な感じはしなかった。自分もやればできる、とわかったおかげだろうか。
そこへ飲み物を持った母さんが入ってきた。
「遥ちゃん、どう?祐樹は何とかなりそう?」
「今日やった感じだと、コツがわかればすぐできるようになりそうですよ」
「本当!ありがたいわ〜。遥ちゃんの教え方がいいからね」
俺は母さんから受け取った麦茶をぐいっと一口飲んでから言った。
「まあこれが俺の実力かな。やればできるんだよ」
「今までやりもしなかったのに偉そうなこと言うんじゃないの!これから『やればできる』ところを見せてもらいますからね!」
「うげっ!」
遥はそんな俺と母さんのやり取りをくすくす笑いながら眺めていた。