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年上のカノジョ

第2章 複雑な気持ち

「ねえ、どんなゲームやってんの?」

遥は幼なじみの気安さからか、ゲームの画面をひょいと覗いてきた。

遥が手を着いたところのベッドが少し沈み、ギシリと音を立てる。真っ直ぐな黒髪の一房がはらりと落ちて、うつ伏せで寝転ぶ俺の視界に入る。

「ちょ…!いきなりのぞくなよ!」

ゲームの画面を隠すフリをしつつ、俺は少し体をずらして遥から離れた。

「なによぅ、見せてくれてもいいじゃない」

ぷくっとした唇をつき出すようにして、少しむくれる。

「わかった!えっちなゲームやってたんでしょ!」

「はぁ?!」

「だって画面隠すなんて怪しいじゃない」

「い、いきなり来たからびっくりしただけだよ…」

「そうなの?じゃあ見せてよ」

「ほらよ…普通のゲームだよ」

俺は起き上がってベッドに胡座をかいて座り、ゲーム機を見せる。

「なぁんだ、サッカーのゲームかぁ」

「なぁんだ、ってなんだよ」

「相変わらずサッカー一筋なのね」

ふふっと笑いながら、遥はゲーム機を返してくれた。

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