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年上のカノジョ

第2章 複雑な気持ち

電話をかけてきたのは梶井友洋(かじい ともひろ)。

クラスの友人であり、部活も同じサッカー部に所属。
俺からしてみれば細すぎると思うんだが、ひょろっと背が高く、元から栗色の髪の友洋は目立つし、女子にモテる。

ただ、友洋自身はモテていることに全く気付いていないし、自分が目立つルックスであることを鼻にかけることもしないので、男子からも人気がある。



友洋に聞かれたところを電話でできる範囲で説明する。

「あ〜、なるほどね!何かできた気がする!祐樹、サンキュー!」

電話の向こうで友洋の嬉しそうな声。少しでも役に立てたと思うと嬉しい。



「ところでさ、祐樹」

急に声を潜める友洋。

「カテキョ−のオネーサンってカワイイ?」

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