年上のカノジョ
第3章 遥と友洋
土曜日。
この日は部活の公式戦だ。3年生の最後の大会になる。
俺も友洋も一応スタメンに入って試合に出させてもらっている。
勝ち上がれるかどうかは正直微妙なところだ。3年生が悔いの残らないように、できることを精一杯やるだけだと自分に言い聞かせる。
「祐樹、友洋、頼むぞ!」
部長のケンジさんが俺達の背中を叩く。
「ウス!」
気合いを入れてピッチへ向かった。
キックオフ。
俺も友洋もディフェンダーだ。相手チームのシュートを阻む、守りの要。
細かいテクニックはともかく、俺はチームで1、2を争うくらい足が速い。相手の出したパスに先に追い付いて大きくクリアする。
「いいぞ!祐樹!」
監督の声がした。ちゃんと役に立てているようで嬉しかった。
友洋はその長身を生かし、浮いたボールをめぐる競り合いではほとんど負けなしだった。
俺達がボールを奪ったときの相手チームの落胆ぶりが誇らしく、心地よかった。
この日は部活の公式戦だ。3年生の最後の大会になる。
俺も友洋も一応スタメンに入って試合に出させてもらっている。
勝ち上がれるかどうかは正直微妙なところだ。3年生が悔いの残らないように、できることを精一杯やるだけだと自分に言い聞かせる。
「祐樹、友洋、頼むぞ!」
部長のケンジさんが俺達の背中を叩く。
「ウス!」
気合いを入れてピッチへ向かった。
キックオフ。
俺も友洋もディフェンダーだ。相手チームのシュートを阻む、守りの要。
細かいテクニックはともかく、俺はチームで1、2を争うくらい足が速い。相手の出したパスに先に追い付いて大きくクリアする。
「いいぞ!祐樹!」
監督の声がした。ちゃんと役に立てているようで嬉しかった。
友洋はその長身を生かし、浮いたボールをめぐる競り合いではほとんど負けなしだった。
俺達がボールを奪ったときの相手チームの落胆ぶりが誇らしく、心地よかった。