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年上のカノジョ

第1章 家庭教師が来た!

それから数日後。

家に帰ると母さんが言った。

「今日から家庭教師に来てもらうことになったから」

「えっ?!」

「7時から9時までお願いしてあるから、早く夕飯食べなさい」

いきなりそんなこと言われても…という俺の言い分など聞いてもらえないことはわかってるから、仕方なく従う。

(今日からカテキョー来るのか…面倒臭いな…)

いつもならゲームでもやって遊ぶ時間がなくなるのは俺にとって大きな痛手だ。

『今日からカテキョ−来るんだって。最悪』

チャットのアプリでつぶやくと、友達からソッコーで返事が来る。

『マジか!頑張れよ〜』

『大変だな〜』

『寝るなよwww』

『綺麗なオネーサンだったらラッキーじゃね?www』

『いいな〜、それ』

俺抜きで勝手に話が進みそうなので一応つっこんでおく。

『どんな人来るか聞かされてないし』

母さんからは家庭教師としか聞かされてない。一体どんな人が来るやら…

怖いおっさんとかだったら嫌だけど、まあ、綺麗なオネーサンなら…とあらぬ妄想をしてしまう俺は思春期真っ只中の男子だ。

『まあ頑張れよ』

『後で報告な』

『綺麗なオネーサンだったら紹介しろよ?』

友達のそんな返信に「ば〜か」と軽く返しながら、俺は勉強の用意をした。

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