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年上のカノジョ

第3章 遥と友洋

「あ、彼氏さんとの予定とか入ってました?」

こういう大胆な発言をさらりとできてしまうのは友洋の才能だと最近は思うようにしている。

「あ、そんなんじゃないの。それに彼なんていないしね」



…彼氏、いないんだ…



意外なような、ホッとしたような、複雑な気持ちだ。

そんな俺の存在を無視して友洋はぐいぐい迫る。

「え〜、意外だな。遥さんかわいいから絶対彼氏とかいると思ったんですけどね」

「友洋君はお世辞が上手なのね」

少し照れた顔で笑う遥。

「友達と出掛ける約束してたかも、って思っただけよ」

「お友達は男性?女性?」

「女の子よ」

「じゃあ二人で応援来てくれたら嬉しいなぁ。綺麗なお姉さんが二人も応援しててくれたらやる気出ますよ。なあ、祐樹」

俺は腹の中で「こっちに振るな!」と思いながら答える。

「…遥が見てたら後でめっちゃダメ出しされてへこむぞ、きっと」

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