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年上のカノジョ

第3章 遥と友洋

「じゃあそろそろ帰るね」

あらかた勉強を終えて雑談していると、ちらりと時計を見て遥が言った。

「ありがとうございました〜」

友洋がにこにこして言う。
祐樹は?みたいな顔で遥が見るから、俺も一応「今日はわがまま聞いてくれてサンキュな」とお礼を言っておく。

「じゃあ、友洋君も勉強頑張ってね」

軽く手を振る遥に「任せて下さい!」と笑顔を向ける友洋。

なんか………お似合いだ、と思ってしまった。





「遥さん、超カワイイじゃん!」

遥が家を出て行ったことを確認して友洋が言う。

「そうか?」

「そうだな」なんてとてもじゃないけど言えない。

「あれで可愛くないなんてお前贅沢だな〜」

「いや、昔から知ってるから何かそういう目で見れないっていうかさ」

「そうか?それってすごく損してるぞ?」

『損』ねえ…
どういう意味で『損』なんだ?というのは疑問だが、聞いても仕方ないので黙っている。

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