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年上のカノジョ

第3章 遥と友洋

「彼氏いないって言ってたよな」

「ああ」

友洋はとんでもないことを言い出した。

「オレ、遥さんにアタックしようかな」

「………はぁ?!!」

一瞬友洋の言っていることの意味がわからなかった。

「だってさ、彼氏いないんだろ?」

「そりゃそうだけど…」

「じゃあオレにもチャンスあるってことだろ?」

彼氏いない=チャンスあり、という式が俺の頭では成り立たないが、友洋の頭では十分あり得ることらしい。

「だけど遥は5つも年上なんだぞ?俺らなんてガキじゃん」

…言ってる自分が何だか情けなくなった。

でも友洋は全く気にしないふうに言う。

「5つくらい全然余裕でしょ。ってかむしろそれくらい年上って憧れないか?」

どこまでも前向きな友洋。

「試合で活躍してアピールしちゃおうかな」

彼の頭の中ではすでにどうやって遥にアピールしようか、構想が練られているようだった。

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