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年上のカノジョ

第4章 弟

「ところで祐樹。今度の試合はどこでやるの?」

「ああ、月見が丘運動公園だよ」

「すごいじゃない!」

『月見が丘運動公園』というのは、小高い山の上にある大きな運動場のことだ。サッカーコートはもちろん、野球場から陸上競技場、プールに体育館もあって、ここらへんでは結構有名なところだ。

ちなみに、サッカーコートは時々プロの試合も行うくらい整備が行き届いているから、サッカー少年達の憧れでもある。

「そんなすごいところでやれるんだから、頑張らないとね」

「まあね」

「あたしも見に行くし」

「!!」

ドクン!と心臓が飛び跳ねた。

「その日出掛ける約束してた友達がね、サッカーなら見たいって」

ニコニコしている遥にどう言ったらいいかもわからず、その後何を教えてもらったのかあんまり覚えてない。

とにかく、『遥が試合を見に来る』そのことだけが脳を支配していた…





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