年上のカノジョ
第4章 弟
−−遥side−−
週末、あたしは幼なじみで家庭教師の教え子でもある松野祐樹の試合を見に、サッカー場に来ていた。
「遥ちゃん、ここってすっごい広いねぇ」
あたしの隣でスタジアムの広さに驚いているのは、大学の友人の笹山ひかる。
童顔に栗色のボブがふわふわ揺れて、彼女のほわわんとした雰囲気をさらに引き立てる。
「プロの試合もやるくらいだからね」
「そんなコートで遥ちゃんの教え子君はサッカーするんだ〜。すごいね!」
「たまたま空いてただけよ、きっと」
そんなに全力で誉められると、自分のことじゃないのに何だかこそばゆい。
「あっ、選手出てきたよ。教え子君、いるかなぁ?」
水色のユニフォームと白いユニフォームの集団が出てきた。
祐樹は………いた!
「水色のユニフォームのほうが教え子のいるチームみたい」
「教え子君は?」
「……14番」
ユニフォームを着て芝のピッチの上で軽くダッシュしたりぴょんぴょん跳ねたりしている祐樹。
あれ…祐樹ってば、こんなに男っぽかったっけ…
しっかり筋肉のついた脚。ユニフォームの生地を通して伺える、筋肉質な体のライン。
ついこの間までは小学生のガキんちょだと思ってたのに…
週末、あたしは幼なじみで家庭教師の教え子でもある松野祐樹の試合を見に、サッカー場に来ていた。
「遥ちゃん、ここってすっごい広いねぇ」
あたしの隣でスタジアムの広さに驚いているのは、大学の友人の笹山ひかる。
童顔に栗色のボブがふわふわ揺れて、彼女のほわわんとした雰囲気をさらに引き立てる。
「プロの試合もやるくらいだからね」
「そんなコートで遥ちゃんの教え子君はサッカーするんだ〜。すごいね!」
「たまたま空いてただけよ、きっと」
そんなに全力で誉められると、自分のことじゃないのに何だかこそばゆい。
「あっ、選手出てきたよ。教え子君、いるかなぁ?」
水色のユニフォームと白いユニフォームの集団が出てきた。
祐樹は………いた!
「水色のユニフォームのほうが教え子のいるチームみたい」
「教え子君は?」
「……14番」
ユニフォームを着て芝のピッチの上で軽くダッシュしたりぴょんぴょん跳ねたりしている祐樹。
あれ…祐樹ってば、こんなに男っぽかったっけ…
しっかり筋肉のついた脚。ユニフォームの生地を通して伺える、筋肉質な体のライン。
ついこの間までは小学生のガキんちょだと思ってたのに…