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年上のカノジョ

第5章 友洋の告白

勉強会の日。

前と同じように部屋で勉強を教えてもらう。
遥は気付いてないと思うが、友洋は変に緊張している。
…まあ今から告白するんだから当然といえばといえばかもしれない。



勉強が一段落したところで遥が言う。

「じゃあ、あたし帰るね」

「ああ、サンキュ」

「あ、オレもそろそろ帰るわ」

友洋が慌てて立ち上がる。

「そうか。じゃあな」

目だけで『頑張れよ』と伝える。友洋も目だけで頷く。

玄関まで二人を見送る。

「あら、友洋君ももう帰るの?」

奥から顔を出した母さんに「今日は用事があるんだってさ」とさも当たり前のように答える。
我ながら、なかなかの演技力なんじゃないかと思う。

「おじゃましました〜」

遥に続いて出ていく友洋の後ろ姿を見つめながら、明日どうやって励まそうかと考えてみる…

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